人は自分の持つキャパシティ以上のストレスを受けると、心や体に何らかの異変をきたします。
その大きな原因は、ストレスによって自律神経が乱れてしまうから。
病気じゃないのに疲れやすい、体が重い、肩や腰の凝りが酷い、眠れない、又はずっと眠たい、やる気が出ないetc…
そんな症状が1つでも思い当たる方は、ぜひお読み頂ければと思います。
神経症タイプ?過剰適応タイプ?
まずストレスを感じやすい人は、大きく2タイプに分かれます。
⚫︎心が不調になる神経症タイプ
小さな出来事や、人間関係のストレスに弱いタイプ。
日中の相手の反応が気になってうまく眠れなくなったり、好きな人からメールの返信が遅いとそわそわ不安に感じてしまうタイプです。
不安感や緊張感が多くあり、原因のはっきりしない慢性的な疲れや不眠、やる気の低下などの症状が出ます。
⚫︎体が不調になる過剰適応タイプ
なんでも完璧にこなしたい!目標は必ず達成したい!自分はストレスに強いんだ!と思っているタイプです。
症状は主に体に現れます。
例えば、腹痛、頭痛、下痢、生理不順、肌荒れのような身体的な症状です。
そういった方は、頭では『私はストレスに強いから大丈夫』『私は元気だしやる気もある』と思っていても、知らず知らずのうちに体にダメージが現れます。
神経症タイプの修正方法
神経症タイプは『私が全てダメなんだ』『あいつが全部悪いんだ』のように、マイナスな感情によって0か100の物差しで物事を考えがちです。
そういった方は、両極端な思考を一旦辞めてみましょう。
例えば『私も悪かったけど、相手も言い方が良くなかったな』
『あの人のここは苦手だけど、そういえばあの時は優しかったな』
のように、考え方に50対50、20対80のような曖昧なラインを設けてみましょう。
過剰反応タイプの修正方法
過剰反応タイプの人は『目標は絶対に達成すべき!』『自分は健康だから。若いから大丈夫』『しっかり者であるべき』
のような、強い理想や、そうでないといけない!という強迫観念に囚われやすい特徴があります。
しかし、人間は常に気を張った状態では必ずどこかに不調が現れます。
そんな時はまず【目標を適正なレベル】に落として工夫しましょう。
例えば
『1日位徹夜で仕事して、完璧な資料に仕上げよう!』→『体を壊したら意味がない。ポイントが伝わる完結な資料に仕上げよう』
『外出するならメイクはばっちりしなきゃ』→『人の外見なんてそこまで見てないよね、眉とファンデだけにしよう』
のように、自分が理想とするラインを、実際に下げても大丈夫なラインまで下げてみるのです。
周囲の評価が気になる人ほど、ついつい目標が高くなりがちです。
少々手を抜いても周りの評価は変わらないことを実感すると、うまくバランスが取れるようになるはず。
特に女性が気をつけたい1週間
女性は特に心身の不調が出やすいタイミングがあります。
それは生理前1週間の、黄体期です。
黄体期には個人差はありますが、ホルモンバランスが乱れることから、イライラや不安感、倦怠感、落ち込みのような心の乱れ。
腹痛や頭痛、便秘、下痢、胸の張り、むくみなどの体の不調など、様々なトラブルが起こります。
多くの女性はそんな月経前の不快感を『毎月のことだからしょうがない』と諦めてなんとかやり過ごしています。
しかし、月経前の黄体期にも体の不調を和らげる方法がいくつかありますので、ぜひお試し頂ければと思います。
⚫︎大豆食品を積極的に摂る
大豆食品(納豆、豆腐、豆乳)には、女性様イソフラボンという女性ホルモンによく似た働きをしてくれるホルモンが含まれています。
女性ホルモンの働きが優位になると、疲れや怠さ、お腹の不快感、胸の張りなど女性特有の体の不調を和らげてくれます。
⚫︎カリウムを積極的に摂る
カリウムは、海藻、果物ほうれん草などに多く含まれています。
体の水分を排出してくれる効果が高く、生理前のむくみの解消に役立ちます。
豆乳とバナナ、緑黄色野菜などをミキサーにかけたものを朝食に摂るなどすると、バランスの良い栄養を得られ、便秘にも効果的です。
⚫︎黄体期のダイエットはNG
心身共に疲れやすく、むくみやすい黄体期にはダイエットは適しません。
むくみを脂肪と勘違いして無理なダイエットを加速させてしまったり、本来必要な栄養素が足りなくなってしまう可能性があります。
この時期には、栄養バランスを考え、むくみ防止も踏まえて塩分を控えた食事を心がけましょう。
⚫︎イライラにはアロマがオススメ
心も疲れやすいこの時期には、リラックス効果の高いアロマが効果的です。
ローズのアロマオイルには、女性ホルモンを活性化させ、イライラを抑えてくれる効果があります。
気分を上げたいときにはレモングラスやラベンダーで爽やかで癒しのある香りを。
全身のバランスを整えたい時には、ゼラニウムやイランイランの香りで、落ち込みを抑えたり、アロマオイルを使ったマッサージによってむくみの解消も期待できます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
自分の心身の不調の原因を見つけ、少しでも健康的で清々しい日々を送って頂ければ幸いです。