敏感すぎて毎日疲れる…そんなあなたは【HSP】かもしれません。

最近テレビやネットでも話題となり、注目を浴びている『繊細さん』という本はご存知でしょうか?

こちらの本は【HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン】について、多くの人にわかりやすく紹介されている書籍になります。

芸能人では、でんぱ組の最上もがさんや、ロンドンハーツの田村淳さん、マジカルラブリの村上さんが【HSP】であることをカミングアウトしたことも知られています。

では、一体【HSP】【繊細さん】とはどのような人なのでしょうか?

HSPさんの性質やそれらの特徴など、詳しく解説していきたいと思います。

HSPとは??

HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)とは生まれつき非常に感受性が高く、敏感な気質を持った人。という定義がされています。

これは生育環境のような後発的なものではなく、先天的な気質、生まれ持った性質であることがわかっています。

統計的には人口の約15%から20%がこれに当てはまるとされていて、反対に残りの80%はその気質に当てはまらないために、学校や社会で理解されにくい場面が多く、周りに合わせようと無理をし続けることが増え、生きづらさを感じることが多いとされます。

HSPの特徴とは?

⚫︎深く情報を読み込む

場の空気や人の顔色の変化に気付きやすく、頭に入る情報量が多く、深いものである。

⚫︎過剰に刺激を受けやすい

外部からの刺激にとても敏感で、音、光、空気、湿度、気圧のような目に見えないものの変化にとても良く気がつきます。

また、味覚が敏感な人も多く食べ物の好みが繊細である場合もあります。

⚫︎共感しやすい

周りの人の気持ちや感情に強く共感する性質があります。

友人、知人はもちろん、ドラマや小説、映画などの影響を強く受けやすい傾向があります。

⚫︎相手の心との境界線が薄い

自分と他人との心の境界線が薄く、楽しいこと、悲しいこと、辛いことを強く共感してしまいます。

そのため相手の気持ちに引きづられて、自分を見失いやすい傾向があります。

⚫︎疲れやすい

日々多くの刺激に晒されている状況となるHSPさんは心身共に疲弊しやすい傾向があります。

無意識のうちに周りの状況を察知してしまうことにより、人混みや多数の人と同じ空間に居る時に特に疲れを感じてしまいます。

⚫︎自己肯定が低い

HSPとされる人は、基本的に良心が強く心優しい人が多いです。

そのため、自分よりも相手を優先することが多く、何か問題が起きると『自分が悪いのではないか』というマイナスな思考に陥ります。

また、そういった思考によって怒りの標的になりやすく、攻撃を受けやすい悪循環があります。

HSPの人が生きづらさを感じるわけ

社会では多くの場合、大多数に合わせる傾向があります。

右利き・左利き、どちらの人も居ますが、実際に生活していくと右利き用の商品が多いですし、どんな商品やサービスも大多数の人の好みや希望が反映されやすく、少数派の意見は反映されにくいのが実情です。

そのため、約8割の人が当たり前・そんなもの・これが普通と感じていることが共通の認識となってしまい、約2割のHSPの人達は居心地の悪さや生きづらさを感じてしまいます。

自分がHSPだと思ったら

まずはHSPであることは、全く否定されるべきことではありません。

元々持った気質であり、自分の甘えや、感覚がおかしいと思う必要もないのです。

また、そのせいで他の人と感性の違いを感じたとしても、それは当たり前のことで決して自分を責める必要もありません。

とはいえ実際にHSPの気質を強く持つことで、今の生活に生きづらさを感じている方もいると思います。

そんな時は、まずは自分についてしっかりと理解しましょう。

自分は何が辛いと感じるのか、困っているのか、ストレスだと思うのかetc…

紙に書き出しても、親しい人と話し合っても、カウンセリングをしてもいいと思います。

そしてそれらが改善できるような道筋を探してみましょう。

周りにHSPの人がいた場合

では、自分の身の回りにHSPの人が居た場合、どのように接するとよいのでしょうか。

⚫︎相手が多くのことに気がつくこと、それによって疲れやすい性質であることを理解する

⚫︎心身疲れやすい場合が多いため、ハードなスケジュールは提案する前に相談する

⚫︎自分の正義が絶対だと思わずに、自分と相手、それぞれを尊重し合うようにする

⚫︎責められると一層辛く感じやすいため、極力責め立てるような言い方は避ける

⚫︎繊細さ、気づきの多さゆえ、適材適所に立つとパワーをとても発揮するので、環境を整えてあげると良い

⚫︎キツい言い方や怒鳴る、などはダメージを強く与えてしまうため、伝えたいことは冷静に落ち着いた口調で伝えると良い

まとめ

いかがでしたでしょうか。

令和の現代ではマジョリティ(多数者)もマイノリティ(少数派)も互いに尊重されて、理解されるべき人格であるという社会の流れにもなっています。

お互いがお互いの特性を理解し合いながら、平和かつ楽しく暮らしていきたいですね。